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Windows10 への WSL2 の導入

Windows Subsystem for Linux(WSL) は、Windows上で Linux を動作させるための Windows10 標準機能です。WSL には古いバージョンの WSL1 と、ここで紹介する WSL2 があります。WSL1 と WSL2 は、一つのWindows10 上で共存することが可能です。

WSL2 のインストール方法は、Microsoft の公式ドキュメント 「Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイド」 に詳しく記載されています。先端理工学部の学生は、自分で学修や研究に必要なPC環境を構築・整備できるようになることが期待されています。上記のような公式ドキュメントや、ネット上で検索できる情報をもとに WSL2 環境を自力で構築してみることをお勧めします。

とは言うものの、WSL2 環境が構築できないと多くの情報系科目で学修が滞ってしまうので、このページではWSL2 導入のポイントを整理しておきたいと思います。

WSL2 はWindows10 の標準機能として提供されていますが、WSL2 を利用するためには幾つかの条件があります。WSL2 のインストール前に以下を確認してください。

Windows Update を実行し、Windows10 を最新のバージョンにアップデートしてください。 WSL2 が利用できるバージョンは、以下の通りです。

  • バージョン 1903 以降、ビルド 18362 以上に更新された x64 システム用の Windows 10 を実行している。
  • (参考:バージョン 2004 以降、ビルド 19041 に更新された ARM64 システム用の Windows 10 を実行している。)

学部指定の仕様を満たすPCであれば、上の条件だけが該当します。

PC上の Windows10 のバージョンを確認して、WSL2の導入条件を満たしていることを確認します。 実行している Windows 10 のバージョンを確認する


2020年9月の時点での最新バージョンは20H2です。

Windowsの機能の有効化または無効化 で、以下の2つの機能を有効化します。 設定画面は、画面右下の検索窓から「機能の有効化」と入力して検索すれば一覧に表示されます。

  • Linux 用 Windows サブシステム
  • 仮想マシンプラットフォーム


この2つにチェックが入っていれば WSL2 が利用できます。新たに有効化された場合は、PCの再起動が必要となります。

WSL には 1 と 2 の2つのバージョンが存在し、同じWindow10上での共存が可能です。WSL2 を規定のバージョンとして利用するために、以下の設定をしておくことをおすすめします。

PowerShell というコマンドベースのインターフェイスを利用します。

左下の検索窓で「powershell」と入力すると、Windows PowerShell というアプリが表示されるので、これを管理者として実行します。 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」で、「はい」を選択すると管理者権限でのコマンド実行ができるようになります。

管理者権限で実行された PowerShell 内で以下のコマンドをキーボード入力(あるいはカット&ペースト)すると WSL2 が規定バージョンに設定されます。

wsl --set-default-version 2

上記のコマンド入力時に、

WSL 2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です。詳細については https://aka.ms/wsl2kernel を参照してください

と言われる場合があります。

この場合は、メッセージ内のリンク先ページの「x64 マシン用の最新の WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロード」からアップデートプログラムをダウンロード、インストールした後、再度 PowerShell コマンドを実行してください。

Windows10 も「カーネル」と呼ばれるOS本体とは別に、Webブラウザやメールアプリなどの様々なアプリケーションがセットになって一つのシステムを構成しています。 Windows10 上で動かす Linux も、実際に利用しようとすると wsl2 というカーネルに、様々なアプリケーションなどをインストールする必要があります。 Linux ではこのようなパッケージをディストリビューション と呼びます。ここでは、実習室環境と同じ Ubuntu をインストールしてみます。


検索窓などから「Microsoft Store」を開き、Ubuntu でキーワード検索すると複数バージョンの Ubuntu ディストリビューションが表示されます。

今回は、最新のLTS(長期サポートバージョン)である Ubuntu 20.04 LTS を選択します。龍大の実習室環境と合わせたい場合は、18.04LTS を選択すると良いです。 ディストリビューションの選択後、Store 上でインストールを行います。アプリケーション一覧に Ubuntu 20.04 LTS が表示されていればインストール完了です。

左下隅のスタートメニューから、Ubuntu 20.04 LTS を起動します。

初回起動時に、ユーザー名とパスワードの設定が求められます。

  • ユーザー名は半角の英数字での入力をおすすめします。漢字や全角文字のユーザー名はトラブルの原因となります。
  • パスワードも同様に半角の英数字を使って入力してください。
  • パスワードが盗み見されないように、キーボード入力はされていても画面には表示されません。
  • ユーザー名、パスワードの入力後にエンターキーを叩いてください。
  • パスワード入力は、確認のために同じパスワードを2回入力が必要です。2回の入力が異なっていたら、再入力が促されます。
  • ユーザー名とパスワードは、インストールした Ubuntu Linux の設定に必要な重要情報です。決して忘れないように。


ユーザー名、パスワードを設定後、以下のような画面が表示されたら Ubuntu Linux のインストール成功です。


Ubuntu に導入済みのアプリケーションパッケージの情報を最新のものにアップデートします。Ubuntu に以下のコマンドを入力します。

sudo apt update


パッケージ管理のaptコマンドで、updateを実行します。ただし、sudoを前に付けて管理者権限で実行し ます。 sudo での実行は初回に決めたパスワードの入力が必要です。

以下を入力すると、更新した情報に基づいて最新のパッケージにアップグレードします。途中、y/n での確認のキー入力が必要です。

sudo apt upgrade



日本語パッケージのインストール

  • 日本語言語パッケージをインストールします。(-y を付けると y/n の途中確認が省略できます)
sudo apt -y install language-pack-ja


  • 言語設定を日本語に変更します。設定後、Ubuntu のターミナル(コマンド入力している窓です。コマンドベースのインターフェイスをこう呼びます。)を立ち上げ直します。
sudo update-locale LANG=ja_JP.utf8


  • 言語設定が日本語になっていることを確認。日時を表示してみる。


日本語マニュアルのインストール

sudo apt -y install manpages-ja manpages-ja-dev


英語のマニュアル表記が、

man ls


インストール後は日本語になる。

man ls

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  • 最終更新: 2020/09/10 22:47
  • by sano